お茶について

お茶の施設

JA大井川管内には多くの茶産地があり、(岡部玉露、藤枝茶、島田茶、金谷茶、川根茶など)それにあわせてお茶の施設もたくさんあります。

●玉露の里(藤枝市岡部町)

最高級の玉露や抹茶を気軽に楽しむことがでる施設です。敷地内には茶室「瓢月亭」や庭園、茶畑などがあり、四季折々の美しい姿が楽しめます。

●お茶の郷(島田市猪土居)

日本一の茶処にある、世界のお茶博物館です。展示室や茶室、日本庭園などもあり、お茶を味わいながら世界中のお茶の歴史や文化を学ぶことができます。

●畳茶屋(島田市金谷坂町)

旧東海道金谷坂にあり、昔ながらの数奇屋造りの建物が目を引きます。囲炉裏のある休憩室ではおいしい金谷茶を味わえます。

●フォーレなかかわね茶茗館(川根本町水川)

川根の暮らしや自然、歴史、産業などお茶をテーマに伝える施設です。茶室ではおいしい川根茶を味わうことができます。

お茶の歴史

●お茶はどこからきたの?

お茶の葉を煎じて飲む文化の発祥の地は、中国の雲南地方です。その始まりは定かではありませんが、遠い昔、ある人が焚き火をして湯を沸かすとき、薪にしていたお茶の木から数枚の葉が湯の中に落ち、それを飲んだところ気分が爽快になったという言い伝えがこの地方に伝わっています。なにやら作り話めいてはいますが、いずれにしろ人間とお茶の出会いは、こうした偶然だったはずです。

●日本では…

中国生まれのお茶は、奈良時代(700年代)にすでに日本に伝わっていたことが、江戸時代に書かれた書物からわかっています。ただし、当時はお茶は大変な貴重品。宮廷人や京の貴族など、ごく限られた人々のものでした。それを武家社会に広め、さらに後に庶民の飲み物になるきっかけを作ったのが、禅宗を学びに宋に渡り、四年間の修行の後に多くの教典とともに茶の種、そして茶の喫茶法を持ち帰った鎌倉時代の禅僧栄西です。

●静岡県では…

静岡県のお茶は、駿河国栃沢(静岡市郊外)に生まれた聖一国師(1202~1280)が、やはり中国から種子をもたらし、出生地に近い足久保にまいたのが始まりと伝えられます。後に、「駿河路やはなたち花も茶のにおい」と芭蕉によまれ、明治維新には、徳川藩士や川越人足等による大規模な牧之原開拓など、立地条件とあいまって、日本一の大茶産地となる基礎が作られ、現在では生産額・品質はもとより、流通面においてもわが国茶業の拠点となっています。

●お茶は最初は薬でした

中国の戦国時代に書かれた『神農本草』という本に、薬用としてのお茶の記録が初めてみられるように、お茶は長い間解毒作用のある薬として飲まれていました。嗜好品となったのは、宋の時代からです。日本でも栄西が著書「喫茶養生記」で示したように、始めは万病に効く保健薬として用いられていました。

●抹茶から煎茶へ

栄西がお茶を広めた頃の飲み方は今の抹茶に近いものでした。室町時代に煎茶が登場し、江戸時代になると煎茶が茶の中心になって全国に広まり、庶民の口にも入るようになって、嗜好品として愛されるようになったのです。

お茶のできるまで

●荒茶製造工程-荒茶

  • 毎年、4月中旬・下旬から5月頃はお茶の摘採がはじまります。茶の葉は、手摘、茶摘機などで摘みとられ荒茶工場へはこばれます。

  • 給葉機 集められた茶の葉を自動的に蒸機へおくります。
  • 蒸機 まず、茶の葉を蒸気でむします。
  • 冷却機 むされた茶の葉の表面の水分をとりのぞきながら冷します。
  • 粗揉機 強い力で揉みながら熱風で乾かします。
  • 揉捻機 茶の葉に力を加えて水分の均一をはかりながら揉みます。
  • 中揉機 茶の葉をふたたび揉みながら熱風で乾かします。


  • 精揉機 茶の葉に熱と力を加え形を整えながら乾かします。
  • 乾燥機 揉みあげた茶を充分に乾かします。

●仕上茶製造工程-仕上茶

  • 総合仕上機 荒茶は形が大小さまざまな状態で混じりあっているので、<ふるい分け><切断>して、形を整えきれいにします。茶の葉に熱と力を加え形を整えながら乾かします。
  • 仕上茶乾燥機(火入機) 茶を、さらによく乾燥させると同時に、独特のお茶の香りや味をひきだします。

  • 選別機 木茎や細い茎を取り除きます。
  • 合組機 製品の調整・配合と均一化をはかります。
  • 包装 合組機からとりだされたお茶は計量され茶箱や袋に詰められます。

  • 輸送 産地の問屋などから全国各地の茶店に、トラックや鉄道便で輸送されます。
  • 茶店 お茶は、袋や缶に詰められて販売されます。

健康とお茶

●血圧・コレステロール値・血糖値を下げる

カテキンには血圧上昇物質を作る酵素の働きを抑え、血圧を下げる働きがあります。また、動脈硬化などの原因になる血中コレステロール値の上昇も抑えます。しかもカテキンは、悪玉コレステロールだけを減少させ、血管壁を守る善玉コレステロールは減らしません。またお茶に含まれるビタミンCも、コレステロールを排出する働きがあります。カテキンは、糖質の消化吸収を遅らせるので、糖尿病の原因となる血糖値を下げる効果も注目されています。

●活性酸素の生成を抑え老化防止

人間には酸素を吸うことで生命を維持していますが、酸素は一方で活性酸素という厄介な物質も作り出します。特にストレスを受けると、不安定で攻撃的なこの酸素が体内に多く生成され、脂質と結びつくと過酸化脂質という有害物質を生み出します。老化や動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中などの成人病はこの脂質の過酸化が原因。お茶にはこれを防ぐ抗酸化作用を持つCやEなどもビタミン類が豊富に含まれています。また、最近になって渋味の成分であるカテキンにも、ビタミンEの二十倍の強い抗酸化作用があることが判明。ビタミンとカテキンの相乗効果で、個々の働きが高まることもわかっています。

●虫歯予防

「お茶を毎日コップ一杯飲むだけで、日本の学童のむし歯は半減するであろう。」と、長年むし歯予防研究をされた先生が提言しています。これは、お茶のフッ素が有効な働きをするのだからとしています。また、お茶のカテキンが、むし歯の主な原因になる口腔内細菌の増殖を著しく抑制することを科学的に立証されています。カテキンやお茶のフラボンなどを利用した口臭予防剤や、むし歯予防歯磨きもできました。

●ノンカロリー

私達の食べる肉・魚・卵・米などは酸性の食品です。人間の体は、健康な状態の時は、弱アルカリ性に保たれていますが、お茶は、私達の体の酸性化を防ぐのに適した多くの微量要素・ミネラルを豊富に含むアルカリ度の高い飲み物です。カロリーはゼロで、カリウム・ナトリウム・カルシウム・マンガン・銅・亜鉛・フッ素・セレン・ニッケル・モリブデン・・・など多くのミネラルを含んでいます。「妊娠中は抜群の亜鉛供給源となる緑茶を適度に飲んだ方が良い」と研究グループが発表しています。

●食中毒を防止する

お茶には大変強い殺菌作用があります。その作用をするのもやはりカテキン。普通に飲むお茶の十分の一から二分の一程度のごく薄い濃度の茶カテキンで、食中毒の原因となるブドウ球菌や腸炎ビブリオ菌、ボツリヌス菌などの菌を瞬時に殺してしまうことが確認されています。また、カテキンは腸の調子を整えるビフィズス菌に対しては殺菌作用を示さず、むしろ増殖を助ける働きをします。

●発ガン作用抑制効果

人の細胞に突然変異を起こし、ガンを誘発する原因に対し、緑茶がそれをおさえる極めて強い作用があることが証明されています。緑茶が胃ガンを抑制する効果のある事も発表されています。さらに、緑茶ビタミンは発ガン物質の細胞への作用を抑制する効果もあります。緑茶は健康食品として医学の分野でも注目をあつめられています。

●ビタミンCの宝庫

ビタミンCは、疲労回復に効力を発揮する成分で、お茶はこの宝庫。またお茶に含まれるカフェインは、頭痛を和らげ血行をよくし、利尿作用を高めます。二つの成分は、風邪を予防したり退治したりするのに大切なもの。また、カテキンはインフルエンザに対し劇的な効果を発揮。体に侵入したウィルスに対して防御をはかる免疫機能を強化するためで、これは大変大きな力です。体を弱めるストレスの解消にも、ビタミンCやカフェインが有効です。また、茶は喘息やせきに効くこともわかっていますが、これはお茶のもつ抗ヒスタミン作用によるもの。お茶を飲むと、ヒスタミンという物質の気管支に対する作用をやわらげ、収縮を抑えてせきを静めます。

●できれば葉をまるごと

まさにスーパー健康食品といえるお茶。しかし、この葉の豊かな成分は、お湯で煎じた液体のお茶に、すべて抽出されるわけではありません。そこで今注目されているのが、葉をまるごと飲んだり食べたりすること。お茶の葉を細かく砕いて湯に溶かして飲む専用の器具なども出ているので、利用するとよいでしょう。また、健康維持には、特別なときではなく、飲みつづけることが大切。毎日一杯のお茶が、大切な健康の土台を作ってくれるのです。

美味しいお茶の入れ方

●お茶を美味しいく飲んでいただくために

お茶をおいしく入れるには、お湯の温度がたいへん重要です。一般に高級茶ほど低温で、少ないお湯でゆっくり入れ、番茶などは高温で多量の湯を使って短時間に入れます。これは高級茶のうま味はアミノ酸によるもので、高温で入れるとタンニンが多くでて渋味が強くなるからです。 さましたお湯を入れ、葉の開くのを待って最後の一滴まで注ぎましょう。
お茶に使うお湯はどの茶の場合も必ず一度沸騰したお湯を使いましょう。

人数分の茶碗にお湯を8分目ほど入れてさまします。(上茶で70度、並で90度)
1人分の湯量は上で60ml、並で90mlです。

お茶の葉を急須に入れます。5人で10g(家庭にある大さじ2杯分)
※少人数の湯合1人分の量をちょっと多めに。

湯ざまししたお湯を急須につぎ、60秒位(深蒸し茶は30秒)お茶が浸出するのを待ちます。
浸出時間約1分(深蒸し茶は30秒)

お茶をつぐ分量は均等に、濃淡のないように廻しつぎ、最後の一滴までお茶は絞りきりましょう。(おいしく味わえる温度50~65度位)
※2煎目はお湯を入れてから10秒待ちます。