おおいがわの収穫人

鈴木譲治さん
鈴木譲治さん

広報誌
“地域発!情報ステーション おおいがわ”
2018.2号 掲載

日常に花のある生活を夢見て

島田市神座
鈴木譲治さん

「ピンク色で香りが良いイブピアッチェが一番好き」と笑顔を見せるのは、島田市神座でバラを生産している鈴木譲治さん。奥さんと2人で、赤や白、ピンクなど6品種を栽培しています。22アールのビニールハウスで年間300日以上採花し、約20万本を出荷しています。バラの鋭いトゲで花弁を傷つけないよう細心の注意を払い、作業中に丈夫な皮製の手袋をはめるのが鈴木さんのおきまりのスタイルです。 20歳で就農し、実家のミカンを栽培していましたが、花卉の需要が伸びてきたこともあり、26歳でバラ農家へ転身。当時から島田市はバラの生産が盛んで、近所に何軒かあるバラ生産者宅へ出向いて栽培について1から学びました。 鈴木さんは、「バラは、一晩で病気にかかってしまうこともあるからハウス内の管理が特に大事」だと話します。バラ栽培1年目の秋、出荷目前に病気で全滅してしまい、精神的に辛い時期があったと当時を振り返ります。近所の生産者に相談したところ、ハウス内の温度や湿度で病気を防げると知りました。30年目を迎える現在は、季節に応じてハウス内の温湿度を細かく調整し、バラにとって最適な環境づくりを心がけています。 JAおおいがわバラ部会の部会長を務める鈴木さんは、栽培だけでなく販売にも力を入れています。部会として、東京都内や東北、静岡県内の市場や生花店などに出向き、「大井川フェア」を開いたり、生産者自ら商談することもあるそうです。市場関係者や生花店に「JAおおいがわのバラが一番良い」と評価されることが、やる気につながっています。花を身近に感じてほしいと願い、消費者の日常に花がある生活の実現を夢見て、今日もバラと向き合います。

バックナンバー