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獣害軽減に向けた取り組みへ

2018/01/16 更新

獣害軽減に向けた取り組みへ

JA大井川は15日16日、獣肉移動解体処理車(ジビエカー)を利用した獣肉解体処理実証試験を行った。同JA管内では2016年度、罠の設置や猟友会の猟銃により、イノシシ2246頭とニホンジカ617頭を捕獲している。年々獣害が拡大している中で、静岡県と藤枝市、焼津市、島田市、川根本町と協力し、獣害軽減に向けて同車の導入を進めている。

同車を導入することで、放血から解体までの時間を抑え、1次処理をした枝肉を冷やしながらの搬送が可能となり、鮮度を保つことができる。また、捕獲者の搬送が最小限に抑えることができ、近隣に加工処理施設がない地域でもジビエの利活用が可能になるなどのメリットも多い。ただし、導入には、食品処理業の施設として営業許可が必要となり、静岡県の食品衛生条例の取り扱いを定める必要があるなどの問題点もある。今回の試験により行政との連携をさらに強め、2019年度の導入に向けて調整をしていく。まだ、同JAでは、2次加工施設を整備するための勉強会も行政とともに行っていく。

同JA本店で行われた実証試験には、2日間で約200人の行政関係者や猟友会、同JA役職員などが集まり、多くの関心が寄せられた。猟友会から持ち込まれたイノシシを日本ジビエ振興協会のメンバーが、剥皮から内臓摘出までの工程を披露した。同JAの池谷薫組合長は、「県と各市町、JAが一体となって、明るい未来に向けた挑戦をしていく。獣害を減らし、ジビエが利活用できる体制をつくっていきたい」と意気込んだ。

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