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ウイスキー向けの大麦収穫始まる

2021/05/12 更新

ウイスキー向けの大麦収穫始まる

JA大井川が今作から本格的に栽培を始めたウイスキーの原料となる大麦の収穫が11日から始まりました。水稲栽培の裏作として大麦の栽培方法を確立し、農家所得向上とともに栽培面積を増やすことで、ウイスキー向け大麦の産地化を進めていきます。2年目を迎える今年は、3人の生産者が10ヘクタールで栽培し、25トンの収穫を目指します。

大麦の栽培は、県内産のウイスキーを作ろうと静岡市でウイスキー製造を行うガイアフローディスティリング㈱が、同JA焼津営農経済センターに栽培を依頼し、2019年から始まりました。同センターが「水田を有効活用するため、付加価値の高い品目を栽培して農家所得につなげたい」と大麦の栽培計画を作りました。小麦栽培のノウハウを持つ農家を中心にウイスキー作りに向く「ニューサチホゴールデン」を19年11月に播種し、760アールの圃場(ほじょう)で18トンを収穫しました。播種時期や排水などの影響で生育不良を起こしていたところもあり、10アール当たりの反収は115~300キロと大きく差がありました。その結果を踏まえ、土壌改良剤の施肥徹底や播種時期の変更、適期収穫などを呼び掛けて20年から栽培を本格化しました。

収穫した大麦は、固定価格で同社が全量買い取ることで、生産者の安定した所得につなげていきます。同社の中村大航代表取締役は「品質は上場。地元産にこだわった味を届けたい」と期待を込めました。大麦を栽培する小畑幸治さんは「集積や排水など課題はあるが、安定した取引で安心して栽培できる」と話しました。出荷した大麦を使ったウイスキーは、商品になるまで3年以上熟成させ、販売する予定です。

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