JAトピックス

特長ある茶を製造し新たな販売へ

2021/09/22 更新

特長ある茶を製造し新たな販売へ

JA大井川藤枝営農経済センターは、藤枝市茶振興協議会と連携し、同市にある同JA藤枝工場に、ドラム式萎凋(いちょう)機を導入し、製造試験を始めました。ウーロン茶のように香りに特徴がある茶の新製品を開発し、茶の販路を拡大するのが狙いで、同機の活用を市内の生産者に呼びかけています。

煎茶用の荒茶は生葉を収穫後、蒸気の熱で酵素の働きを止めて製造します。ウーロン茶は、生葉収穫後、天日に干すなどして葉を萎凋して製造し、いわゆる半発酵茶で、萎凋で独特の香りが生まれます。

同機は、カワサキ機工が宮崎県と共同で開発した新しい装置で、日干し後、室内で手間をかけて萎凋する作業を、機械化し省力化しています。

同センターは、低迷する緑茶消費を改善するため、来年度からの本格稼働を計画しています。香り茶として付加価値を付け、二番茶以降の茶の評価や価値の安定につなげ所得向上を目指します。1回の生産量は、最大60キロで、自園自製や小規模生産者の利用にも対応ができます。

人と農自然をつなぐ会の杵塚民子さん(40)は14日、渋みが強い品種「Z1」の生葉30キロを持ち込み、同センターと同社の職員と初めて利用しました。21日には、品種を変えて「つゆひかり」50キロを処理しました。

荒茶は、同市と連携しサッカーとのコラボ商品を開発予定です。

杵塚さんは「どのような香りや味になるのか楽しみ。良い商品を作りたい」と期待しました。

同機は、湿度や生葉の状態で、適正な回転数や処理時間が変わります。より良い製造法を習得するため、利用を増やしたいと考えます。

同センターの澤本卓克センター長は「多くの生産者が活用し、新しい茶生産を考えてほしい」と話しました。

同市内には「やぶきた」「つゆひかり」など緑茶用品種の他に、面積は少ないが「藤かおり」など香りに特徴がある茶品種も栽培されています。同センターは、普通煎茶として販売していましたが、近年茶商から香り茶の引き合いが強まっています。

バックナンバー