
JA大井川は、平成22年度に「10年後の将来像」を定め、平成26年度には「自己改革実践計画大綱」を策定しました。「10年後の将来像」である「農業を主軸とした地域協同組合」は今後もJA大井川が進む方向を指し示しているものです。また、自己改革の基本方針である「農家組合員の農業所得の向上」と「地域社会への適切なサービス提供」については、JAの本来的な使命であり、3か年計画においても継続して取り組まなければならない普遍的な目的と位置付けられるものです。
JAは農業者のための協同組合という原点に立ち返り、今後も自己改革を継続して、「農家組合員の農業所得の向上」を最優先に、農業振興への真摯な取り組みが求められます。
しかし、JA経営面では、信用事業・共済事業の収支の悪化が将来予測されるなか、これまでの「信用・共済事業で稼いで、営農経済部門に投資する」というビジネスモデルを維持することが困難になっています。
したがって、信用・共済事業においては、環境変化に対応した事業モデルへの転換を図ることに加え、合理化や効率化による生産性向上に取り組むとともに、その他新規事業・成長戦略としての新しいビジネスモデルの創造が求められます。
また、農業関連事業においては、その赤字縮小や収支均衡(黒字化)に向けた改善対応や一層の経済事業改革の推進検討が必須であります。
今後もJA大井川が総合事業を継続していくためには、揺るぎない経営基盤を確立していくことが大前提であり、その基盤強化のために多岐に亘る施策に取り組んでまいります。
スローガンの「農業の飛躍・経営の革新」は「10年後の現実像」の重点テーマとして掲げた「農業の飛躍的な生産拡大」と「経営環境に対応した事業・経営の転換」を表しています。「新時代」は、これまでの延長線上でない事業・経営の新たなステージや「10年後の現実像」の到達水準等、これまでにない大きなハードルを意味しています。「新時代への挑戦」は、このハードルを越え、「10年後の現実像」の実現に向けて、JA大井川役職員が一丸となって挑戦していこうという呼び掛けを表しています。
JA大井川は農業振興を通じて「食」と「緑」を大切にし、地域社会に貢献する事業と組織活動を積極的に展開し、その結果として経営の成果が組合員をはじめ利用していただく皆さまに還元できる経営体を目指します。
基本目標1農家組合員の生産拡大に結びつく農業振興を行います
基本目標2新時代に対応した信用・共済・経済事業改革を行います
基本目標3持続可能な経営基盤を確立・強化します