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自分のやり方で栽培を楽しむ

大井川のせせらぎを聞きながら2.3㌃のビニールハウスで菌床シイタケを栽培する下原慎吾さん。10年ほど前に兼業農家で茶を栽培していた父親が定年退職し、農閑期にシイタケ栽培を始めたことをきっかけに勤めていた会社を辞めました。年間を通じて栽培しようと、5年間シイタケ栽培会社で基礎や品種を学び、4年前に独立して本格的にシイタケ栽培を始めました。   シイタケのカサを大きく育てるには、不要な芽を取る「芽かき」作業が欠かせません。また、ハウス内の温度や湿度を一定に保ったり、病害虫を寄せ付けないよう、シイタケを発生させるために必要な「浸水」時に、菌床を洗って清潔に保つよう手間をかけています   収穫を終えた菌床は、通常1か月休ませてから浸水し、再度シイタケを発生させますが、下原さんは2週間ほどで行い、収穫サイクルを早めています。さらに菌床の栽培開始時期をずらすことで、年間を通じて出荷できる体制を作っています。   「会社勤めと違って、自分で思うように作業できることが楽しい」と、ピーク時には、「まんさいかん」全店舗と「K ADODE OOIGAWA」に出荷する下原さん。効率の良い栽培方法を研究し、消費者の要望に応えられるような栽培を続けたいと目を輝かせました。

川根本町久野脇 下原慎吾さん 広報誌 2021.10月号 掲載