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「続けられる農業」を実践

 焼津市で20アールのハウス栽培に取り組む桜井さんは、祖父から受け継いだ農地で農業を始めました。もともとはトマトを作っていましたが、年々採算が合いにくくなり、「設備を生かして続けられる作物はないか」と考えるようになりました。そこで、収穫までの期間が短いキュウリに着目し、まずはハウス半分に約200本を植えるところから挑戦しました。部会に入り、出荷の仕組みや共販の強みをいかすことで、きちんと利益が出る「再生産できる数字」になり、徐々にキュウリへ比重を移していきました。現在はキュウリに絞り、春作・冬作の年2作栽培しています。

 栽培では、トマトで培った技術を応用し、ツルを止めずに上へ伸ばして下ろしながら長く収穫する「吊り下げ方式」に取り組んでいます。管内では珍しい方法のため、他県の事例も学びながら改良を重ねてきました。一方で、2019年の台風19号では浸水被害を受け、栽培ベンチを高くするなど対策も進めました。雨で浸水すると病気につながるため油断できず、「最後は祈るしかない」と言いながらも、できる備えを積み重ねています。

 青壮年部にも所属し、県青壮年連盟の委員長も経験した桜井さんは、人とのつながりが広がり、現場の声が行政や農政に届く手応えも得ました。JA大井川の青壮年部員はしっかりとした考えを持っている方が多く、「頑張る仲間がいると、自分も負けていられないと思います」と話しました。

 「JA大井川管内の農産物はみんな頑張って育てています。ぜひ食べてほしいです」そう語る桜井さんのキュウリは、日々の工夫と努力の結晶です。「まんさいかん焼津」で購入できますので、是非ご賞味ください。

 

焼津市北新田 桜井 亮平さん 広報誌2026.8月号掲載