緊急連絡

経営基盤を固めてさらなる規模拡大へ

㈱アパレは、前田昌外社長の家族を中心とした従業員7人の農業生産法人です。前田家では、6年前の台風でイチゴを栽培していたビニールハウスが倒壊し、農業を続けるかどうかの岐路に立ちました。35年以上栽培してきたイチゴに露地野菜を加え、3年前に会社を立ち上げ再スタートをきりました。 イチゴは、丹念な苗づくりと栽培管理を徹底して、大きな果実を収穫しJAに出荷しています。周年出荷をすることで経営の安定を目指そうと始めた露地野菜は、耕作放棄地などを活用してキャベツやハクサイなど10品目以上を栽培しています。収穫時期や連作障害、土質などを考慮して、年間の栽培体系を確立するための品目を選びながら、長期間出荷できるよう農産物を使った加工品の製造にも挑戦しています。 茶園の跡地で栽培を始めた葉ショウガは、水はけなどに苦戦しながらも丁寧な土寄せで高い畝をつくり、収穫を迎えました。9月中旬まで「まんさいかん」4店舗と「KADODE OOI GAWA」に出荷しています。 今後は、さらに経営基盤の安定と出荷力を強化し、栽培面積の拡大につなげていきます。前田社長は、「作付け予定表がびっしり埋まり、出荷するものが途切れないようにしたい」と笑顔を見せました。

焼津市飯淵 前田昌外さん 広報誌 2021.9月号 掲載