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毎日の野菜選びを楽しんで

ミカン5アールと畑45アールを栽培する小林隆良さん。会社に勤めながら趣味として家庭菜園をしたり家の農作業の手伝いをしていましたが、農業に本気で挑戦したいという気持ちが強くなり、 32歳の時に就農を決意しました。 「『今日は何が並んでいるんだろう』というワクワク感で野菜を選んでほしい」と話す小林さんは、「まんさいかん焼津」を中心に、ナバナやナス、アイスプラント、わさび菜など年間30~40種の農作物を出荷しています。「多品種小ロット」で季節によってさまざまな農産物を並べているので、パッケージに「コバヤシノウエン」のシールを付けて、同じ生産者だとわかってもらえるよう工夫をしています。また、販売データを分析し、次年度の栽培する品種や面積を検討しています。 栽培では、ビール酵母などを使った菌耕栽培を試しながら、カツオエキスなど微量要素を含む有機肥料を使い、病害虫に強く旨みのある「極上の野菜」を目指しています。今が旬のナバナには、育苗期にカルシウムをたっぷり与えて人間の骨にあたる茎を太くし、勢いのある株に育てました。 「『どの野菜を食べてもおいしい』と言われることが何よりもうれしい」と笑顔をみせる小林さん。今年も「くせになる苦み」を味わってもらいたいとナバナを「まんさいかん」に並べます。

藤枝市岡部町内谷 小林隆良さん 広報誌 2021.3月号 掲載