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メジャーな作物にする一役を担う

藤枝市でレモンの品種の一つであるレモネードを栽培している奥山正伸さん。会社に勤めながら農業をしていましたが、定年してから本格的に農業に取り組もうと、60歳を前に新たな人生設計を立てました。4年前に退職し、現在は約2ヘクタールの土地でレモンやミカンなどの柑橘類を中心に、栗やタケノコなども栽培しています。 奥山さんは、特にレモネードの栽培に力を入れています。6年前に家族で食べたレモネードを娘さんがおいしいと言ったことをきっかけに栽培を始め、5アールの畑で35本育てています。 「作物は正直で、手を掛けた分だけこたえてくれる」と話す奥山さん。レモネードの負担となる病害虫に気をつけ、光合成を助けるように葉を残し、生長を手伝うように管理しています。 実が大きくなるにつれて枝が垂れ下がるので、地面につかないように枝を1 本1本確認しながら竹の支えを作るなど、高品質な実を収穫するために様々な工夫をしています。 奥山さんは「レモネードの知名度を今より上げて、販路を拡大したい」と、苗木を新たに15本植える予定です。レモンとは違う甘味とおいしさを知ってもらおうと、まずは身近な「まんさいかん藤枝」へ12月から3月頃まで出荷します。さらに県内外から多くの人が訪れる「KADODE OOIGAWA」にも出荷し、レモネードをPRしていきます。

藤枝市花倉 奥山正伸さん 広報誌 2020.12月号 掲載