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おいしい農作物をいち早く届ける

焼津市上新田で畑4アールと水稲16アールを営む牧田貴子さん。農業高校を卒業してからは、両親と一緒にキュウリやトマトをビニールハウスで栽培してきました。両親が年をとるにつれてハウス栽培が難しくなり、4年程前に知人の勧めで露地栽培に切り替えました。夏はモロヘイヤやキュウリ、冬はキャベツやハクサイなどを栽培しています。 牧田さんは、おいしい農作物をいち早く消費者に届けたいと、背丈が1.5メートルほどまで伸びる「ソルゴー」と呼ばれるイネ科の一年草を畑の周りに育てています。ソルゴーで畑を囲うことで風よけに利用するだけでなく、畑の中の暖かい空気を外に逃がさないようにして、野菜の生長速度を早めています。 モロヘイヤは、食べたときにごわつきが口に残らないよう、直径5センチに生長したやわらかい葉を朝一番に収穫し、すぐに料理ができるように茎を短く切って袋に詰めます。消費者に喜んでもらうために、見た目や食べやすさにも気を使い、霧吹きで水分を与えてから出荷します。 牧田さんのモロヘイヤは、8月末まで藤枝と静浜の「まんさいかん」を中心に出荷しています。年々ファンも増え、「褒められると、次もまた良いものを作りたくなっちゃう」と嬉しそうに話す牧田さんです。

焼津市上新田 牧田貴子さん 広報誌 2020.8月号 掲載