緊急連絡

お客さんの顔を思い浮かべて

出産を機に会社を退職し、子育てをしながら家の農業を手伝い始めた多々良徳子さん。子どもの成長とともに農業に費やす時間が長くなっていきました。現在は母と4年前に退職した夫の安隆さんと3人で苗を中心に野菜類も「まんさいかん」に出荷しています。 多々良さんは、親の代から50年以上ピーマンやサツマイモなどの苗を専門に出荷してきました。その苗を自分でも育て、味を確かめておいしかった品種を「まんさいかん」の来店客にすすめています。実際に育てた人から「おいしかった」と感想を聞くことが多々良さんのやる気につながっています。 多々良さんの苗づくりは、常にお客さんを思い浮かべての作業です。買ってもらった苗が大きく育ちおいしい野菜が採れることを願い、温度や水の管理を徹底して丈夫な苗を栽培しています。 近年は自分の作った苗を育て、野菜も出荷するようになりました。今の時期はピーマンやパプリカ、ナスなど10品種以上の野菜の栽培に大忙し。特に今年は、ピーマンの栽培に力を入れて、自分で作ったこだわりの苗と購入した接木の苗を栽培しています。「2つのできの違いを比較して、消費者がどう反応するのか楽しみ」と研究熱心な顔で話してくれました。

焼津市藤守 多々良徳子さん 広報誌 2020.7月号 掲載