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産地のブランドを守る

趣味のバードウォッチングを合間に楽しみながら、トルコギキョウを栽培する柴野和久さん。茶と畜産業を営む農家に生まれ、24歳で就農しました。 トルコギキョウは茶の収穫時期と重複しないため、複合作物として平成4年から栽培を始めました。現在は、240坪のビニールハウスで約2万5千本のトルコギキョウを栽培しています。花を大きく長持ちさせ、開花を揃えるために行う摘てき蕾らい作業はとても大変ですが、産地としての品質を守るために重要で、奥さんと黙々と作業します。手間をかけ日々栽培に取り組む柴野さんですが、その年の気象状況や品種選定などにより「完璧!」と言えることは少ないそうで、農業の面白いところでもあるそうです。 トルコギキョウ部会の部会長も務める柴野さんは、「『JAおおいがわの花』は市場の評価が高いので、先輩方が築いた産地としてのブランドを絶えさせることなく、安定的に出荷していきたい」と意気込みます。まだまだ需要に追い付かず、出荷量を増やしたいとのことで、現在仲間を募集中です。 トルコギキョウは生花店で「ユーストマ」、「リシアンサス」などとも呼ばれ、結婚式から葬儀まで様々なシーンで活用されています。最近の主流はフリンジ咲きの八重品種でボリュームがあり、食卓や居間に1輪飾るだけでも華やぎます。2月14日はフラワーバレンタイン。日頃の感謝を花に込めて贈ってみませんか。

島田市湯日 柴野 和久さん・佳代子さん 広報誌 2020.2月号 掲載