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職業は農業

焼津市の住宅街で畑を借りて農業を営む杉本さん。勤めていた音楽関係の会社を早期退職し、61歳の時に就農しました。家の近くで畑16アールと甘夏や柿などを栽培し、「まんさいかん焼津」や地元の朝市などに出荷しています。「まさか、自分がこんなに農業にのめりこむとは思っていなかった」と杉本さん。畑の持ち主から指導を受けながらキュウリを作ってみたのが始まりです。 農作物がうまく作れた時のよろこびや人と人との関わりの場を提供してくれる農業に魅力を感じ、次第に栽培する面積や種類が増え、「消費者によろこばれるものを作りたい」と思うようになっていきました。今では、「職業は農業」ということに自信を持っています。 杉本さんは、通年出荷しているコマツナをはじめ、ホウレンソウ、青ネギ、チンゲンサイなど需要が高い農産物を中心に、季節ごとに10種類以上が収穫できるように栽培しています。コマツナはビニールハウスと露地で栽培し、おおむね40日で収穫します。種のまき方にこだわり、10センチ間隔で1~2粒まきます。 この方法だと収量は減りますが、株間が開いてコマツナが大きく育ち、葉が引き締まったおいしいものができると教えてくれました。 「コマツナは何にでも使える農作物」と杉本さん。茹でたコマツナを冷凍しておけば、いつでも使えます。オススメは、解凍したコマツナにそのまましょうゆとカツオ節をかけて食べるおひたしです。 今日も「まんさいかん」で、自分が培ってきたノウハウをいろいろな人と共有し ながら、笑顔でコマツナを並べます。

焼津市八楠 杉本輝雄さん 広報誌 2020.1月号 掲載