緊急連絡

川根をユズの産地に

標高300メートルの高冷地でお茶の複合作物としてユズの栽培に取り組む浜谷隆康さん。高校卒業後、5人姉弟の末っ子長男として、就農してから48年間お茶を栽培してきました。酸いも甘いも経験し、10年前からユズの栽培にも取り組んできました。 浜谷さんのユズは、9月の下旬から爽やかな香りが特徴の青ユズに始まり、熟れた黄色のユズを12月上旬まで県内外の市場に出荷しています。加工にも力を入れていて、自らユズ胡椒やユズ酢などに加工したり、果汁を県内の菓子店や業者に出荷しています。また、今年は知人の紹介でシンガポールへの輸出も始まります。川根のユズをもっとたくさんの人に知ってもらうために「オーナー制度」や 外国人向けの収穫体験ツアーなどにも精力的に取り組んでいます。 浜谷さんには「人は人。人は人なり」という自前の信条があります。これは、「周りの人達に支えられて今の自分がある。支えられていることに感謝して、十人十色の人生を悔いが残らないように生きたい」という思いが込められています。感謝の気持ちを忘れず、これからもいろいろなことに挑戦し続けます。 「香りを楽しむだけでなく、果汁にもまだまだ利用価値があり、いろいろな可能性を秘めている」と話す浜谷さん。„揚げ物に添えられているレモンはユズでも良いのではないか〝、„子どもや孫がユズの専門店を川根で開いてくれないか〝など、たくさんの好奇心と夢を持ち、香り豊かな川根本町のユズを全国に発信します。

川根本町下長尾 浜谷隆康さん 広報誌 2019.12月号 掲載