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栽培に惹かれて8年目

自分で作った農産物を販売したいと思い、12年前に勤めていた会社を退職して就農した竹田光太郎さん。就農当初は、ベビーハクサイを3年ほど作りましたが、栽培管理と売り先の選定がむずかしく、試行錯誤していました。そんな時、知人にすすめられたアスパラガスに直感的に惹かれ、ビニールハウスを借りて栽培を始めました。 全くの手探りでしたが、近所の生産者や本、インターネット、種苗会社などからヒントを得て、今年で8年目にな ります。 アスパラガスは、一度植えると10~15年収穫し続けられるので手間がかからないと思われがちですが、水かけや肥料のタイミング、温度管理など、高品質なものを作るために日々の管理が欠かせません。 1日に5~10センチ以上の早さで伸びるアスパラガスの若芽を毎日収穫する一方で、翌年の栽培にむけて株に養分を蓄えるために威勢の良いものを2メートルほど伸ばし続けます。休みも無く忙しいですが、竹田さんは「アスパラガスの栽培はおもしろい」と話します。収穫シーズン前から肥料や牛ふん堆肥、水かけなどの管理を行い、今年も春芽が芽吹き始めました。 竹田さんのほ場では、3~10月頃までに1トン以上を収穫します。子どもから、「竹田さんのアスパラガスなら食べられる」という声をもらうこともあり、「もっとたくさんの人においしさを知ってほしい」と笑顔をみせます。昨年よりも太くてやわらかいアスパラガスを「まんさいかん藤枝」に多く出荷できるよう、今日も健康第一で作業を続けています。

藤枝市助宗 竹田光太郎さん 広報誌 2022.4月号 掲載