豊かな田園風景が広がる焼津市中新田で、トマトを栽培する増田英樹さん。ビニールハウス5棟で、丹精込めて育てた真っ赤に熟したトマトを、まんさいかん藤枝と焼津、たくさん収穫できると島田にも出荷しています。 増田さんは、大学卒業後10年間のサラリーマン生活を経て、実家の農業を継ぐ形で就農しました。サラリーマン時代に培った、スケジュール管理や原価意識を持って仕事に取り組む姿勢は、現在にもいかされていて、「どうやれば一番効率よく生産できるか」を常に念頭に置いて栽培しているそうです。 就農当時は、とにかく収穫量を増やそうとなるべく大きいトマトを栽培していましたが、お客さんの声を聞くうちに徐々に味重視のトマトへ移行していきました。味を良いものにすると、収穫量が減ってしまいますが、それでもお客さんにおいしいものを届けたいという心境の変化があったそうです。 昨年10月に猛威を振るった台風24号で、増田さんのハウスは深刻な被害を受けました。朝5時に様子を見に行くと、屋根のビニールはめくれ上がってパイプは曲がり、トマトの樹は折れて実は落ちてしまい、悲惨な状態でした。ハウスの回復に2か月かかり、収穫量は、6割程に激減してしまったそうです。「農産物は工業製品のように常に同じ品質のものを安定して生産することができない。自然相手なので、毎年同じようにはいかない」と農業の厳しさを話しました。 増田さんのトマトには、ファンがたくさんいて、自宅には遠方からもお客さんが来ているそうです。今後も、食べる人も作る人も笑顔になれるようなトマトづくりを目指します。
焼津市中根 増田英樹さん 広報誌 2019.2月号 掲載
豊かな田園風景が広がる焼津市中新田で、トマトを栽培する増田英樹さん。ビニールハウス5棟で、丹精込めて育てた真っ赤に熟したトマトを、まんさいかん藤枝と焼津、たくさん収穫できると島田にも出荷しています。 増田さんは、大学卒業後10年間のサラリーマン生活を経て、実家の農業を継ぐ形で就農しました。サラリーマン時代に培った、スケジュール管理や原価意識を持って仕事に取り組む姿勢は、現在にもいかされていて、「どうやれば一番効率よく生産できるか」を常に念頭に置いて栽培しているそうです。 就農当時は、とにかく収穫量を増やそうとなるべく大きいトマトを栽培していましたが、お客さんの声を聞くうちに徐々に味重視のトマトへ移行していきました。味を良いものにすると、収穫量が減ってしまいますが、それでもお客さんにおいしいものを届けたいという心境の変化があったそうです。 昨年10月に猛威を振るった台風24号で、増田さんのハウスは深刻な被害を受けました。朝5時に様子を見に行くと、屋根のビニールはめくれ上がってパイプは曲がり、トマトの樹は折れて実は落ちてしまい、悲惨な状態でした。ハウスの回復に2か月かかり、収穫量は、6割程に激減してしまったそうです。「農産物は工業製品のように常に同じ品質のものを安定して生産することができない。自然相手なので、毎年同じようにはいかない」と農業の厳しさを話しました。 増田さんのトマトには、ファンがたくさんいて、自宅には遠方からもお客さんが来ているそうです。今後も、食べる人も作る人も笑顔になれるようなトマトづくりを目指します。