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おいしいものだけを出荷する

隅々まで管理が行き届いた畑でダイコンと向き合うのは、瀧井一郎さん。家が農家だったこともあり、仕事の傍ら農業 を手伝っていましたが、本格的に農業を始めようと退職を決意しました。退職後は、農林大学校での勉強や近隣農家で研修も受けました。就農して今年で13年になりますが、とても勉強熱心で、わからないことがあれば、本や新聞のコラム記事などを参考にしています。 「自分が食べておいしいと感じたものしか出荷しない」と決め、野菜作りに取り組む瀧井さんですが、なかなか一筋縄ではいかないそうです。ダイコンがまっすぐ伸びるように土を耕す作業に体力を使い、土が乾燥しないように水の管理に気を使い、収獲時期の見極めにも気を使います。その結果、苦労して作ったダイコンは、消費者から「味だけじゃなく、形も良い」という声が寄せられており、やる気につながっています。 「煮た大根が好き」と話す瀧井さん。そのなかでも特に料理上手な奥さんが作る「ブリ大根」がお気に入りだそうです。また、規格外のダイコンを使って作る奥さん特製の切干ダイコンは、お孫さんからも大好評で作ってもすぐになくなってしまうそうです。 瀧井さんが丹精込めて育てたダイコンは、「まんさいかん静浜」と「まんさいかん藤枝」に1月中旬から並びます。この時期のダイコンは、寒くなればなるほど甘みが増しておいしくなるそうです。お孫さんの笑顔のために、まだまだ農業を頑張っていきます。

焼津市宗高 瀧井一郎さん 広報誌 2019.1月号 掲載