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良いものだけを消費者へ

カボチャやイチジク、キウイ、スイカ など様々なものを年間を通じて「まんさいかん藤枝」に出荷する桑原充茂さん。 カボチャは、5アールの畑で5月上旬に 定植して8月中旬まで収穫する作と、8 月下旬に定植して 11 月に収穫する2作に取り組みます。桑原さんが農業を始めた のは、 30 歳の時に父親が倒れたことが きっかけ。仕事の傍ら農作業に取り組ん できましたが、5年ほど前から農業に専 念するようになりました。 お客さんに地元で採れた良いものを食 べてもらおうと、こだわって栽培に取り組む桑原さん。カボチャを栽培する時 は、株間を1メートルあけ、畝幅を約4メートルとることで空気の通りがよくな り、病気も出にくくなるとのこと。また、 実がソフトボール程の大きさになったと きJAで取り扱う配合肥料「茶果菜特号」 を目一杯施します。化成成分も含まれて いて、じわじわ効果が出てくるのでツル の伸びも良く、良いカボチャが収穫でき るそうです。 「防除にはとにかく農薬!という考え 方がありますが、間隔をあけて空気の通りを良くすればある程度の病気は防げ る」と話す桑原さん。また、鳥害対策と して、キュウリを栽培する時に使うネットが効果てき面だそうです。桑原さんの 畑の近くにはカラスが集まる林がありますが、一度ネットにひっかかって怖い思いをしたカラスは、二度とその場所に近 づかないそうです。キュウリのネットを 再利用することでコストも抑えることが でき、一石二鳥だと話します。 桑原さんのカボチャは「まんさいかん」 でも好評で、出荷した分はその日のうち に完売、早いときには午前中のうちに完 売してしまいます。過去に糖度を測った ときは、13 度とスイカ並みの糖度があっ たそうです。「今後は、ビワにも挑戦し たい」と精力的に農業に取り組みます。

藤枝市仮宿 桑原充茂さん 広報誌 2018.10月号 掲載