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静岡の芸術品を消費者へ

メロン研究会とセルリー部会に所属している萩原静雄さんは、セルリーやトマト、キュウリなどおよそ8種類を年間を通じて育てています。高校卒業後、8年間サラリーマン生活を送りましたが、26歳の時に地元焼津で就農しました。 就農当時、萩原さんは農業知識が無かったため若手農業者で組織する大井川町農業振興会に所属し、農業の勉強を重ねてきました。技術がかなわない分せめて土作りだけは頑張ろうと、研究熱心な農家の堆肥作りを参考にしながら、毎年材料や菌体など工夫を凝らしてきました。 ビニールハウスでは「コフナ菌」使って太陽光を利用した還元土壌消毒をしてきたため、土壌病害にかかったことがないと笑顔を見せます。漢方資材を取り入れた有機栽培にも取り組んだこともあり、平成14年には志太榛原地区のエコファーマーに認定されました。 「メロンは静岡の芸術品」と話す萩原さんのメロンは、糖度が高く、玉が大きいのが特徴です。「少しでも多くの人にメロンを楽しんで欲しい」と高級なイメージがあるメロンを手頃な価格で提供することを目指しています。今年の4月からは、息子の啓介さんも農業に携わるようになりました。啓介さんは「今はまだ技術も知識もないけど、いつかは親に追いつきたい」と意気込み、萩原さんが栽培したことのないトウモロコシやアスパラガスに挑戦したいそうです。 萩原さん親子が作るメロンは、8月中旬ごろまで「まんさいかん」に出荷が続きます。メロンのお尻から甘い香りが漂ってきたら食べ頃。食べる2、3時間前に冷蔵庫で冷やすとおいしく食べられます。半分に切って種を取り除いたところにブランデーをかける少し贅沢な食べ方もおすすめです。

焼津市中島 萩原静雄さん・啓介さん 広報誌 2018.8月号 掲載