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季節を感じて農業を楽しむ

JAおおいがわ紫蘇研究会に所属し、赤シソを栽培する山本進一郎さん。同研究会では、島田市でふりかけや漬物原料を製造する業者と契約し、栽培したシソを全量出荷しています。同社からは、「優れた色と香りで安心して使えます」とお墨付きをもらう程、高品質なシソを生産 しています。 「シソを刈り始めると夏が来たと感じるよ」と山本さん。シソをわが子のように可愛がり、毎日畑の様子を観察しているため、今何をして欲しいのかがわかるそうです。シソの葉に元気がなくなっていると、夕方4時ごろから2時間ほど畑に水を入れたり、連作障害が出ないように4か所ある水田を2年ごと回して栽培するなど細かいところまで気を使います。 シソの収穫作業は2人がかり。奥さんと協力してお茶刈機を使って行います。「収穫作業は1人じゃできないから刈ってる間は奥さんとはケンカしないようにしているよ」と話す山本さんですが、二人はとっても仲良し。山本さんのお宅では、シソのほかに梅やタケノコなども栽培していて、奥さんお手製の梅干しを毎朝1粒食べていることも元気の秘訣だそうです。 勉強熱心な山本さんは、出荷の際にほかの生産者に会うと、お互いの出荷物を見比べて情報交換を行い、研究会としての品質向上に取り組んでいます。シソを納める業者に対し、「作る以上は迷惑が掛からないよう良いものを作りたい」と責任感も強く、自然相手で毎年同じようにはいかない大変さも、経験と新しい技術の助けを借りながら乗り越え、高品質なシソを作り続けます。

島田市尾川 山本進一郎さん 広報誌 2018.7月号 掲載