緊急連絡

部会とともに歩む

23アールのビニールハウスでスプレー菊などを栽培する川村文人さんは、以前はJA職員として菊部会を担当していました。栽培指導や販売に携わるなかで、菊の魅力に触れ、自分も菊を作りたいと、30歳の時に就農しました。 当初は、JAのハウスリース事業を活用して約10アールのビニールハウスを建てて栽培を始めました。初めての栽培で、畝を真っすぐに立てられなかったり、定植時や芽かき作業に時間が掛かってしまったりと、2~3年は栽培面積の管理だけで精一杯でした。コツをつかんでからは、品質管理をしながらスムーズに作業ができるようになりましたが、「一人では決してやってこられなかった」と話します。栽培で困った時は、部会の先輩に相談し、時には、ほ場の様子を見てもらってアドバイスを受けながら、徐々に栽培面積を増やしてきました。 菊部会は、川村さんにとって、この道に入るきっかけであり、自分を育ててくれているとても大切な存在です。2年前に、花の品評会で入賞したことで、部会の一員として更に品質の良い菊を出荷したいと強く思うようになり、1本1本を良く見て栽培しています。「JAおおいがわの菊を多くの人に届けたい」と笑顔を見せる川村さんの菊は、需要期に合わせて市場をメインに「まんさいかん」藤枝と島田にも出荷しています。

藤枝市新南新屋 川村文人さん 広報誌 2022.3月号 掲載