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忙しいけど充実した毎日

 10年ほど前から年間を通じて野菜や漬物を出荷する大塚よし江さん。毎年6月は、二番茶の摘採が始まり、梅干し作りも最盛期で、毎日大忙しです。

大塚さんは、梅を漬けるシソを自分で作っています。「赤ちりめんシソ」という品種で、葉が縮れているためやわらかく、梅を漬けた時にきれいに色が出るのが特徴です。シソは葉自体が商品になるため、雨に打たれた地面の土が跳ね返って葉が汚れないよう、株元にもみ殻を敷くなど細かいところまで気を使っています。また、日光が当たると品質が劣化してしまうため、日が昇る前から収穫し、洗ってその日のうちに出荷します。今年は、3月に種をまき、7月から収穫が始まります。生育は順調で、「良いものができそう」と期待が高まります。

 「売るからには良いものを作りたいし、良いものができると嬉しい」と話す大塚さん。自慢のシソを使って作る梅干しは、塩を少なめにしているので「まんさいかん島田」や「KADODE OOIGAWA」でも好評で、毎年150~200kgほど漬けています。元気に過ごす秘訣は、自家製の梅干しを毎日1粒食べることで、「毎日忙しいけど、健康のためにも農業をがんばりたい」と爽やかな香りの梅を広げながら笑顔で話してくれました。

島田市伊久美 大塚よし江さん 広報誌2022.7月号 掲載