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金谷南瓜を普及させたい

金谷地域で、お茶の複合作物として生産が始まった「金谷南瓜」。渡邉康信さんは、13年ほど前から生産し、お盆前に出荷ピークを迎える夏作と、冬至に合わせて出荷する冬作の2作に取り組んでいます。出荷はJA大井川を通じて全量を県内の市場に行っています。「金谷南瓜」は、通常1株から1果しか収穫しないので渡邉さんは、親ヅルから出てくるわき芽を取り除いて1本に仕立て、1果を大切に育てます。実が大きくなり始めたら、水腐れを防ぎ、全体に色を乗せるため、フルーツマクラという資材を実の下に敷いて土から少し浮かせて大きくしていきます。また、収穫後は、切り口から腐るのを防ぐために10日から2週間乾燥させ、追熟させるキュアリングという工程を行い、出荷します。
今年は特に暑く、カボチャが熱で日焼けしてしまったり、強風で葉と実がこすれて傷がついてしまうなど、なかなか思うようにはいかなかったそうです。しかし、「ハロウィン時期にもカボチャの需要が高まるので出荷に挑戦したい。孫たちが喜んで食べてくれるのでもう少しうまく作れるようになりたい」と渡邉さんは前向きです。

「金谷南瓜」を始めた当時は20軒ほどあった農家も現在は7~8軒に減ってしまいました。栽培から収穫後も丁寧に手をかけて作られた幻の「金谷南瓜」。スーパー等で見かけた際にはぜひご賞味ください。

島田市大代 渡邉康信さん 広報誌 2022.10月号 掲載