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素人だからこその視点を強みに

30アールのビニールハウスで両親とミニトマトを栽培している黒山清嵩さん。一度は一般企業に勤務していましたが、ミニトマトの栽培技術や農業の知識を両親が健康なうちに教わろうと、就農を決意しました。就農して間もないころは、特に主枝を誘引する作業に手間取りながら栽培していました。しかし、黒山さんは「農業について学んでこなかった素人だからこその視点が強みになる」と前向きに考え、インターネットで調べたり他の生産者と話したりして、効率的にできる作業の研究を始めました。 そこで見つけたのがオランダ式の誘引です。ハウスの高さを必要とするため課題もありましたが、自分達のハウスに合うように斜めに誘引することで解消しました。2年目から本格導入すると、主枝1本1本が重ならないことで、誘引と収穫のどちらの作業もしやすく、日当たりも良くなり収量も増やすことができました。 3年目の今、1棟のハウスを主担当として任されています。「おいしくていつも食べている」との消費者の声を聞き、これまで両親が築いてきた「くろちゃん」というブランドのありがたみを実感しています。おいしいものを消費者に届けるため、品種選びにもこだわって栽培した「くろちゃんちのミニトマト」は、5月中旬まで「まんさいかん藤枝」に並びます。

藤枝市瀬戸ノ谷 黒山清嵩さん 広報誌 2022.2月号 掲載