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消費者の声によりそう

先祖代々続く農家の提坂松夫さん。会社に勤めながら実家の農業を手伝い、60歳から本格的に家業を継ぎました。

提坂さんは、会社員だった頃に顧客からもらったプラムのおいしさに衝撃を受け、自分で育て始めました。プラムは、5月の下旬から2~3週間ほど収穫が続きます。あえて摘果しないことで、大小さまざまな大きさが収穫でき、硬めや完熟、ジャム用など消費者の用途に合わせて選べるようにしています。栽培方法にもこだわり、肥料は茶のカスを混ぜ込んで樹勢を良くし、防除や除草は地道に手で行っています。

年間を通じてスイカやオクラなど常時8種類以上の農産物を栽培し、一般的な旬の時期の合間をぬって植え付け時期を調整することで、「まんさいかん」に並ぶ農産物が途切れないように工夫しています。

「まんさいかん」への出荷の際は、農産物の特長を書いたラベルを貼ったり袋の入数に気を配ったりしています。「農業は成功するとおもしろい。作るなら食べてくれる人がよろこんでくれるものを作りたい」と笑顔を見せます。

ゆくゆくは息子さんにも引き継ぎたいと考えている提坂さん。一緒に農作業ができる日を楽しみに今日も畑に出向きます。

島田市東町 提坂松夫さん 広報誌2023.6月号掲載