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農業は自由にできるのが魅力

 定年後、兄のすすめからJA大井川の「あぐりセミナー」を受講し、就農6年目になる塚本健次さん。農産物は、セミナーで習ったものを中心に、JAと相談して決めた品目を栽培し、夏野菜から秋冬野菜まで年間を通じて出荷しています。

 ナスは就農当初から栽培していて、一般的な紫色の他に白や緑の品種を6種類作っています。強い風が吹くと葉にこすれて実に傷がついてしまうため、春先の定植のころから防風ネットを設置したり不要な葉を取ったりするなど丁寧に管理をします。昨年は、密植してしまい、思うように栽培できなかったため、今年は株の間隔を1メートルほどあけました。日光が良くあたり、10月頃まで順調に収穫ができそうです。

 塚本さんのおすすめのナスは、丸い形の「水ナス」で、ぬか漬けにした時の食感が良くなるのがお気に入りです。「農業は大変なこともあるけれど、自分で時間を決めて自由に作業ができるのが魅力かな」と話す塚本さん。決められた仕事としてではなく、健康維持や趣味として気負い過ぎずに行う農作業を心掛けています。

 今後は、栽培する品目を絞った年間計画を作って作業の省力化に取り組みつつ、今年の冬には、芽キャベツ栽培にも挑戦する予定です。

島田市東町 塚本 健次さん 広報誌2023.9月号掲載