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課題だらけの毎日が楽しい

藤枝市大洲で春から秋にかけてオクラやトウモロコシ、ズッキーニ、冬はレタスを生産する榛葉さん。ズッキーニは緑色で長細い形が一般的ですが、榛葉さんは黄色いものや丸い形のズッキーニも4月中旬から8月まで出荷しています。榛葉さんが就農したのは、3年前。以前は不動産関係の仕事をしていましたが、仕事を通じて知り合った農家と関わるうちに農業をやってみたいという気持ちが強くなり、就農しました。「圃場」と言う言葉を初めて聞くほど農業とは縁がなかったので、どうすれば農業ができるのか知り合いを頼りました。野菜の作り方や管理方法は、自ら調べながら試行錯誤の毎日だそうです。

ズッキーニは、雄花と雌花があるため、受粉しないと良い実ができません。蜂である程度は受粉しますが、より確実に実をつけるため、榛葉さんは手作業で丁寧に受粉を行っています。ご主人やお母さん、アルバイトの方の手を借りながらも、基本的には1人で作業するため、大変なことも多く、特に支柱を立てたり収穫した野菜を運ぶなどの力仕事は骨が折れるそうです。

「まんさいかん」への出荷の際も、女性目線での心遣いが光ります。畑で収穫したものを、ヘタの部分が平らになるようにもう一度切り落としたり、料理で使いやすいように緑と黄色のズッキーニをセットで出荷するなど、買う側のことを考えた出荷をしています。

課題だらけの毎日が楽しい物価の高騰が続いて厳しい中ですが、工夫できることは工夫して、廃棄を減らしながら秀品率を上げることを目標に様々なことにチャレンジを続ける榛葉さんです。

藤枝市大洲 榛葉 未来さん 広報誌2023.6月号掲載