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うま味の決め手は土づくり

東京で会社員として働いていた岳下光治さん。自分の好きな仕事をやりたいと思い、農業法人で研修を受け、6 年前に焼津市で就農しました。一緒に研修を受けた仲間との情報交換や本などで栽培方法を研究し、夏にエダマメ、秋からはカリフローレやレタス、ベビーハクサイの「娃わ々わ菜さい」など8品目ほどを2㌶で栽培しています。「次も手に取ってもらえるように、おいしいものを作りたい」と話す岳下さんは、自分が満足できる味と安全性にこだわって農産物を栽培しています。米ぬかなどを発酵させた手作りの「ぼかし肥料」を畑に入れることで、良質な土を作り、農産物本来のうま味を引き出しています。土作りをしっかり行うことで農薬と化成肥料を最小限に抑え、味が自慢の農産物を作れるようになりました。珍しい野菜を作りたいと3年前にロマネスコの栽培を始めました。今年も栄養たっぷりの土で青々とした力強い外葉が育ち、小さな花か蕾らいが芽生えてきました。「今年も良い土でおいしいロマネスコができそう」と12月下旬の出荷に向けて、害虫や雑草などをこまめに取り除いて栽培に励んでいます。岳下さんのロマネスコは、「まんさいかん」藤枝や焼津、静浜店などに並びます。

焼津市西島 岳下光治さん 広報誌 2021.12月号 掲載