明治から代々続く茶農家に生まれ、子供のころから祖父の茶をもむ姿を見て育った住田惠朗さん。結婚を機に家業の茶栽培を行いながら機械化されていく製茶工程に対し、伝統的な手もみにこだわる「茶」を作る決意を強めました。手もみ茶の魅力は「とにかく茶が好き。茶葉に応じ手の圧力を変えながら空気と混ぜ合わせ自分の感覚で仕上げていく瞬間がいい」と話し、また「いい茶葉はいい茶樹から」と、栽培にもこだわります。有機質肥料、農薬は最小限に抑え、寒冷紗による最小限の酷暑対策など細心の注意を払っています。
こうした農作業の傍ら、積極的な手もみ製茶の伝統文化継承活動が評価され、全国で2人しかいない〝永世茶聖〟の称号を授与されました。それからは、後継者育成にも努め、日本茶の食文化維持・発展に深く貢献したことから昨年、栄えある文化庁長官表彰を受賞しました。住田さんは、「よく、飽きずにここまでやってこれたと思う、全国に手もみ茶の仲間が増えたこと、また無形民俗文化財に登録されたことも合わせて嬉しい」と微笑みました。
今後の目標は、「茶樹の苗木を植え替え、紅茶向きの苗木も植えたので収穫まで丹精込めて育て、4年後の米寿(88歳)には、手もみの紅茶を楽しみたい」と笑顔で話しました。
藤枝市瀬戸ノ谷 住田 惠郎さん 広報誌2025.5月号掲載
明治から代々続く茶農家に生まれ、子供のころから祖父の茶をもむ姿を見て育った住田惠朗さん。結婚を機に家業の茶栽培を行いながら機械化されていく製茶工程に対し、伝統的な手もみにこだわる「茶」を作る決意を強めました。手もみ茶の魅力は「とにかく茶が好き。茶葉に応じ手の圧力を変えながら空気と混ぜ合わせ自分の感覚で仕上げていく瞬間がいい」と話し、また「いい茶葉はいい茶樹から」と、栽培にもこだわります。有機質肥料、農薬は最小限に抑え、寒冷紗による最小限の酷暑対策など細心の注意を払っています。
こうした農作業の傍ら、積極的な手もみ製茶の伝統文化継承活動が評価され、全国で2人しかいない〝永世茶聖〟の称号を授与されました。それからは、後継者育成にも努め、日本茶の食文化維持・発展に深く貢献したことから昨年、栄えある文化庁長官表彰を受賞しました。住田さんは、「よく、飽きずにここまでやってこれたと思う、全国に手もみ茶の仲間が増えたこと、また無形民俗文化財に登録されたことも合わせて嬉しい」と微笑みました。
今後の目標は、「茶樹の苗木を植え替え、紅茶向きの苗木も植えたので収穫まで丹精込めて育て、4年後の米寿(88歳)には、手もみの紅茶を楽しみたい」と笑顔で話しました。