あけましておめでとうございます。
組合員および地域の皆さまには、新たな抱負と期待を抱き、輝かしい新年を迎えられたことと存じ、心よりお慶び申し上げます。旧年中は、皆さまには公私にわたり積極的な協同組合活動の推進を賜りましたことを、役職員を代表しまして厚くお礼申し上げます。
さて、令和4年を振り返りますと、長引くコロナ禍、自然災害の頻発と激甚化、ロシアのウクライナ侵攻に伴う生産資材や燃油等の高騰などにより、国内農業は予期せぬ環境変化に見舞われました。
こうした社会経済情勢が不安定さを増す中、国民が必要とし消費する食料はできるだけ自国で生産する「国消国産」の考え方とともに、改めて国内の農業振興の大切さに注目が集まりました。「食」は我々の命の源でありますが、現在、その「食」を支える農業は、基幹的農業従事者数の減少や高齢化、耕作面積の減少とそれに伴う生産量の減少など、構造的な多くの課題を抱えています。
こうした現状を踏まえ、「現3か年計画」では、組合員の農業生産拡大等に向け、生産部会の強化や担い手の育成、販路の拡大等の各施策を展開し、一定の成果を上げることができました。しかし、いずれの課題も一朝一夕では解決し得ないものであり、まだまだ道半ばであることから、今後もJAの本分として取り組むべき優先課題であります。
迎えた令和5年は、新たな中期計画「新2か年計画」を策定する年であり、次の時代に向けた新しい成長への礎を築く年となります。JAはこれまでも、人と人との繋がりである「協同の力」や組織の「結集力」によって、困難を乗り越えてきた歴史があります。
今後もJAが組合員の農業生産基盤を支えていくために、ともに歩む組合員と真摯に向き合い、多くの対話を通して組合員の農業経営を後押ししていく行動力が何より重要と考えます。加えて、JAの組織運営では、各事業の効率的かつ効果的な事業運営を進めることで、更なる経営基盤の確立・強化に努めていくことが求められます。
今後も、JA大井川が組合員と地域社会にとって、「なくてはならない」存在であり続けるため、地域の実情に応じた具体策を着実に実践して成果を上げてまいります。組合員・地域の皆さまには、子会社共々、より一層のご愛顧、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
本年は「卯(うさぎ)年」です。「卯」はその跳び姿から「飛躍」や「向上」の象徴であり、「卯年」は景気も好転または回復する年と言われています。令和5年が、皆さまにとって、これまでより大きく歩を進め、「飛躍」し「向上」する素睛らしい年となりますことを心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。
令和5年元旦
大井川農業協同組合
代表理事組合長 増田政光