緊急連絡

お茶について

健康とお茶

血圧・コレステロール値・血糖値を下げる
カテキンには血圧上昇物質を作る酵素の働きを抑え、血圧を下げる働きがあります。また、動脈硬化などの原因になる血中コレステロール値の上昇も抑えます。しかもカテキンは、悪玉コレステロールだけを減少させ、血管壁を守る善玉コレステロールは減らしません。またお茶に含まれるビタミンCも、コレステロールを排出する働きがあります。カテキンは、糖質の消化吸収を遅らせるので、糖尿病の原因となる血糖値を下げる効果も注目されています。
活性酸素の生成を抑え老化防止
人間には酸素を吸うことで生命を維持していますが、酸素は一方で活性酸素という厄介な物質も作り出します。特にストレスを受けると、不安定で攻撃的なこの酸素が体内に多く生成され、脂質と結びつくと過酸化脂質という有害物質を生み出します。老化や動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中などの成人病はこの脂質の過酸化が原因。お茶にはこれを防ぐ抗酸化作用を持つCやEなどもビタミン類が豊富に含まれています。また、最近になって渋味の成分であるカテキンにも、ビタミンEの二十倍の強い抗酸化作用があることが判明。ビタミンとカテキンの相乗効果で、個々の働きが高まることもわかっています。
虫歯予防
「お茶を毎日コップ一杯飲むだけで、日本の学童のむし歯は半減するであろう。」と、長年むし歯予防研究をされた先生が提言しています。これは、お茶のフッ素が有効な働きをするのだからとしています。また、お茶のカテキンが、むし歯の主な原因になる口腔内細菌の増殖を著しく抑制することを科学的に立証されています。カテキンやお茶のフラボンなどを利用した口臭予防剤や、むし歯予防歯磨きもできました。
ノンカロリー
私達の食べる肉・魚・卵・米などは酸性の食品です。人間の体は、健康な状態の時は、弱アルカリ性に保たれていますが、お茶は、私達の体の酸性化を防ぐのに適した多くの微量要素・ミネラルを豊富に含むアルカリ度の高い飲み物です。カロリーはゼロで、カリウム・ナトリウム・カルシウム・マンガン・銅・亜鉛・フッ素・セレン・ニッケル・モリブデン・・・など多くのミネラルを含んでいます。「妊娠中は抜群の亜鉛供給源となる緑茶を適度に飲んだ方が良い」と研究グループが発表しています。
食中毒を防止する
お茶には大変強い殺菌作用があります。その作用をするのもやはりカテキン。普通に飲むお茶の十分の一から二分の一程度のごく薄い濃度の茶カテキンで、食中毒の原因となるブドウ球菌や腸炎ビブリオ菌、ボツリヌス菌などの菌を瞬時に殺してしまうことが確認されています。また、カテキンは腸の調子を整えるビフィズス菌に対しては殺菌作用を示さず、むしろ増殖を助ける働きをします。
発ガン作用抑制効果
人の細胞に突然変異を起こし、ガンを誘発する原因に対し、緑茶がそれをおさえる極めて強い作用があることが証明されています。緑茶が胃ガンを抑制する効果のある事も発表されています。さらに、緑茶ビタミンは発ガン物質の細胞への作用を抑制する効果もあります。緑茶は健康食品として医学の分野でも注目をあつめられています。
ビタミンCの宝庫
ビタミンCは、疲労回復に効力を発揮する成分で、お茶はこの宝庫。またお茶に含まれるカフェインは、頭痛を和らげ血行をよくし、利尿作用を高めます。二つの成分は、風邪を予防したり退治したりするのに大切なもの。また、カテキンはインフルエンザに対し劇的な効果を発揮。体に侵入したウィルスに対して防御をはかる免疫機能を強化するためで、これは大変大きな力です。体を弱めるストレスの解消にも、ビタミンCやカフェインが有効です。また、茶は喘息やせきに効くこともわかっていますが、これはお茶のもつ抗ヒスタミン作用によるもの。お茶を飲むと、ヒスタミンという物質の気管支に対する作用をやわらげ、収縮を抑えてせきを静めます。
できれば葉をまるごと
まさにスーパー健康食品といえるお茶。しかし、この葉の豊かな成分は、お湯で煎じた液体のお茶に、すべて抽出されるわけではありません。そこで今注目されているのが、葉をまるごと飲んだり食べたりすること。お茶の葉を細かく砕いて湯に溶かして飲む専用の器具なども出ているので、利用するとよいでしょう。また、健康維持には、特別なときではなく、飲みつづけることが大切。毎日一杯のお茶が、大切な健康の土台を作ってくれるのです。