川根本町で茶の栽培から製造、販売まで行う「SATOMI製茶」の高木郷美さん(66)は、川根本町を盛り上げ、川根茶を広めるために外国人ツアー観光客を受け入れ、茶の新たなPRに取り組んでいます。アメリカやイギリス、オーストラリア、中国など世界各国からの観光客に、自慢の川根茶の提供や審査の模擬体験などで茶の魅力を伝えています。11月まで予定し、10月までは毎週行います。
9月5日は、アメリカとイギリス、オーストラリアから11人が参加しました。高木さんが、英語で自己紹介をしたあと、今年製造した茶を冷水で入れて提供しました。茶審査の模擬体験では、同体験を手伝うJA大井川茶業部川根工場の芦沢真二係長が担当し、ジェスチャーを交えて審査の方法を説明しました。参加者は、品評会と同じ用具を使い、湯を注いだ4種の茶の香りや色の違いを確認しました。
高木さんは、茶をただ飲むだけでなく、五感で茶に触れてもらおうと茶の審査を取り入れました。「茶の普及に直接つながるものではないかもしれないが、他ではできないような経験をして、一人でも多くの人が茶に興味を持ってもらいたい」と話しました。