静岡県内の酒米の約6割の生産量を誇る焼津酒米研究会は10月15日、焼津市中里の水田10㌃で酒造好適米「令和誉富士」の収穫イベントを開きました。収穫した米400㌔は、同研究会で収穫したものと合わせて県内の酒蔵で醸造されます。完成した酒は、年末から年明け頃にJA大井川ファーマーズマーケット「まんさいかん焼津」や「KADODE OOIGAWA」などで販売します。
収穫体験には、販売店や地域住民などから約50人が参加し、会員の指導を受けながら鎌で稲を刈り取りまし。今年は、「誉富士」を改善した後継品種として、県の推奨品種「令和誉富士」を栽培しています。前品種に比べて1粒も大きく、稲の穂にたわわに実りました。
同研究会では、同研究会が生産した米で県内の酒蔵が醸造した地酒の消費拡大を図ろうと、毎年田植えの体験イベントを開いています。同会の梅原利浩会長は「品種を変えて初めての収穫となるが、順調に育ってほっとした。参加者も楽しんでくれたようで、どんな酒になるか期待している」と話しました。