JA大井川金谷営農経済センターが、茶の複合作物として産地化を目指して取り組んでいる、赤カブ「ももティー」の販売を島田市の「KADODEOOIGAWA」(カドデ・オオイガワ)で始めました。荒茶製造過程で出る製品にならない部分を混ぜた肥料を使った環境循環型農産物として「Teaモロコシ®」に続く、第二弾です。1月頃まで販売を予定します。
「ももティー」とは、消費者に親しんでもらえように赤カブの品種「もものすけ」に名付けた愛称です。茶の栽培が盛んな地域として、茶を資源として活用し、茶に豊富に含まれる茶ポリフェノールやセルロース、アミノ酸などの養分により良質な土作りにつながり、カブの食味向上が期待できます。みずみずしくフルーティーな甘みが特徴で、サラダや浅漬けなど生食に向いています。2個入りで税込み280円程度で販売します。
同センターでは、3年前から「もものすけ」を栽培しています。知名度の向上につながるよう愛称を付けたり試食会を開いたりして、生産者を増やしてきました。小面積でも数量が確保できるのが強みで、同市の生産者5人が約10㌃で栽培しています。今後も、水はけや土質など栽培に適した畑の環境を検討していきます。同センターの大井圭太さん(26)は「地域としての産地化に向けて栽培指導と同時に知名度を高めて普及に努め、農業所得向上につなげていきたい」と話しました。