藤枝市は11月6日、有機茶と有機米を献立に取り入れた学校給食や加工品の提供を全27の市立小中学校と3つの市立保育園で一斉に始めました。JA大井川を通じて出荷し、有機茶は2月16日までに242㌔、有機米は10日までに玄米で約3.8㌧を提供します。
市立青島小学校では、藤枝市オーガニックシティ推進協議会の杵塚民子会長と松下明弘副会長らが訪れ、5年生児童33人に食育授業を行いました。松下副会長が講師となり、有機農業がたくさんの生き物の力を使っていることや環境にやさしい農業であることなどを児童に説明しました。児童は「いつもより米の食感があっておいしい」「有機茶なら飲める」など感想を話しながら給食を食べました。杵塚会長は「収量のある茶と米を切り口にし、今後も給食を中心として取り組みを進めていきたい」と話します。
同市は、2月に県内初の「オーガニックビレッジ宣言」を行い、3月には、有機農業の生産から消費まで一貫したサイクルの確立に向けた「藤枝市オーガニックシティ推進協議会」を発足した。有機農業の将来像を定めた「藤枝市有機農業実施計画」に基づく取り組みを地域ぐるみで進めています。
学校給食等への有機農産物の提供を通じ、環境に配慮した持続可能な有機農業の強みである「地球温暖化防止効果」や「生物多様性への貢献」などを子供や保護者にPRすることで、有機農業や有機農産物に対する意識の醸成を図ります。