JA大井川は委託業者日星コーポレーションと協力し7月23日と24日の2日間にかけて、トルコギキョウやガーベラを栽培している花卉協議会の会員4人(初倉地域、静浜地域、藤枝地域)の園芸ハウスでドローンによる遮光剤の散布試験を行いました。
夏期にハウス内温度の高温化を防ぐため、ハウスへの遮光剤散布を行っています。遮光剤散布のためにハウスの屋根に登ることもあり、作業中の事故が問題になっています。ドローンでの散布を、高温対策の作業効率や安全性の観点から同JAが中心となり新たな事業として進めています。
ドローンでの散布作業は位置情報などを設定すれば、自動で飛行し屋根への吹付を行います。今まではハウスの屋根に上がりホースで吹き付けていたため転落事故などのリスクが高い状況でした。また、猛暑により身体的にも影響のある作業でした。半日ほどかかった作業が、ドローンを使うことで20分程度で終わらすことができるようになります。
試験に協力したガーベラ生産者の大塚啓互さんは「近年このような猛暑では花の咲き具合に影響が出てしまう。遮光剤の散布は危険の伴う作業だが、ドローンを使って安全に短時間で作業できるのなら今後大いに期待したい」と話しました。
農業経営支援課の森脇陽亮課長補佐は「農業分野におけるドローン活用の可能性はまだまだある。JAとして積極的にスマート農業を推進していく」と意気込みを示しました。