焼津酒米研究会は6月16日、静岡県オリジナル酒造好適米「令和誉富士」のPRと地酒の消費拡大のため、焼津市中里の水田で田植えイベントを開きました。研究会員や酒蔵、販売店、飲食店、近隣住民など約60人が参加しました。
「令和誉富士」は県内初のオリジナル酒米「誉富士」の、収穫性など栽培上の課題を改善した二代目品種として誕生し、2022年3月に県の奨励品種に採用されました。同研究会は2023年度産から「令和誉富士」に切り替えて栽培を行っています。
田植イベントでは研究会員が参加者に植え方の説明を行った後、参加者は1列になって同研究会の梅原利浩会長の号令に合わせて水田へ植えていきました。参加者は「田植えのイベントを毎年楽しみにしている。とても楽しい」と、笑顔を見せました。同研究会は秋に稲刈りイベントも計画しています。
梅原会長は「多くの人に知ってもらって飲んでもらいたい。蔵によって味が違うため色々な令和誉富士の地酒を味わってほしい」と話しました。
株式会社 志太泉酒造 望月雄二郎代表取締役は「令和誉富士はシャープさがあるキレのあるお酒になりやすい。誉富士と違う魅力がある」と話しました。
今年度の令和誉富士は10月中旬ごろ収穫し、翌年3月には新酒として販売される見通しです。
同研究会は9人の会員が約36㌶の田んぼで栽培しています。「令和誉富士」の生産量が県内随一で、県内全体の約6割を誇ります。