緊急連絡

野生動物の学習能力を逆手に鳥獣害対策

()蔵田茶農園とJA大井川藤枝営農経済センターは10日、同社で鳥獣害対策の勉強会を行いました。同社では従来から対策をしていますが、中山間地域では未だに被害が減らないため、同社員とJA職員の7人が参加し、講師として静岡県志太榛原農林事務所地域振興課の寺田真子主査を招き、鳥獣害対策の基本になる考え方の説明を聞きました。

 鳥獣害は、動物の習性を知り、なぜ被害に遭うのかを理解する事が大事。野生動物は安心して楽にエサを食べられる「エサ場価値」の高い場所を探しています。「どうすればエサ場価値を下げることができるか、動物の学習能力を逆手に取り、地域ぐるみで対策を立てることが大事」と寺田主査は強調しました。

勉強会後、被害場所を同社の森下隆正社長が案内しました。電気柵や防護ネットの正しい設置方法の説明を聞いた社員らは、「電気柵も誤った設置では効果がでない、今後は正しい設置で被害を防ぎたい」と話しました。

森下社長は、「勉強会で社員の意識も高まり、住民へも鳥獣害対策を啓発し、地域ぐるみで取り組んでいきたい」と力を込めました。

 なお、同社では農作物鳥獣等被害対策事業で静岡県振興基金協会の事業を活用中であります。

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