JA大井川、ハイナン、掛川市、遠州夢咲、遠州中央は5JA事業連携協議会を通じて営農経済事業の連携を進めています。
JA大井川は10月3日、本店で「5JA事業連携協議会営農指導作業部会若手指導員交流研修会」を開き、近隣JAの若手営農指導員30人が参加しました。
営農指導員のレベルアップを図るため若手指導員同士の交流を促し、日常的に情報を共有できる環境づくりが目的。5JAの営農指導員の合同研修会は今回が初めてです。
研修会では茶の複合作物としてサツマイモを栽培している藤枝市の蔵田茶農園を訪問。サツマイモを貯蔵し、干し芋を作るために導入した設備を見学しました。貯蔵庫でサツマイモのキュアリング処理や保管を行い、ロス率の低減や長期出荷を可能としています。見学では設備導入に携わったJA職員がこれまでの経緯などを説明しました。
サツマイモの圃場(ほじょう)では、JA大井川と協力している生分解性マルチの実証実験の状況を確認しました。
同農園の森下隆正社長は若手営農職員に「色々なことを試行錯誤しながら新しいことに挑戦し、ワクワクしながら働いてほしい」と呼びかけました。参加した営農職員は「JA大井川の取り組みを知る機会となった」「生産者が作りたいものに応えられる職員という言葉が印象に残った」などと感想を述べました。
営農経済部の寺坂雅俊部長は「研修会を顔つなぎの場として生かしてほしい。今後も継続して交流の場を設けたい」と話しました。
午後は、同JAの板谷隆輝常務とJA遠州夢咲の村松貞典常務が講話しました。
板谷常務は「常日頃から組合員とコミュニケーションをとり、組合員が必要とする新しい情報を日々更新してほしい」と期待を込めました。村松常務は「現場でたくさんの経験をして組合員から頼られる職員となってほしい」とエールを送りました。
講話の後にはグループワークを行い、「自分が憧れる農業指導員について」「今の仕事の悩み、課題、今後に向けて」をテーマに話し合いました。参加者は「他JAの担当者と話す機会となり、悩みや課題が共有できた」「自分の業務について見直す機会となった」と意見がありました。