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JA大井川は1月30日、県産地技術課題解決研究会(主催:JA静岡経済連、JA静岡中央会、静岡県、静岡大学など)が静岡市駿河区の県農業会館で開いた「静岡県産官学技術交流事業報告会」で、サツマイモ栽培における植物由来の生分解性マルチの実証試験結果を発表しました。 この検証試験は、環境負荷の軽減と農作業の省力化を目的に実施しました。異なる特性を持つ4種類の生分解性マルチを用いてサツマイモを栽培し、強度や土壌の水分保持効果・雑草の発生状況・機械による展張の適正などを比較しました。その結果、従来のポリエチレン製マルチと比べても生育や収量に大きな差は見られなませんでした。また、廃棄作業が不要となる点が省力化につながることが明らかになりました。 発表した営農経済部農業経営支援課の藤田友弘係長は「廃棄作業にかかる人件費を削減できるため、コスト面でも一定の優位性がある」と評価しました。
今回の実証結果を踏まえ、営農経済部の寺坂雅俊部長は「今後も生産者と共に環境負荷の低減に向けた取り組みをさらに推進していきたい」と意欲を示しました。