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ドローンで遮熱剤散布試験

 JA大井川は7月11日、島田市と藤枝市の園芸ハウスでドローンを活用した遮熱剤の散布試験を行いました。近年の猛暑による農作物の生育不順や、農作業中の事故が課題となる中、農業者の作業負担軽減と安全性向上を目的とした取り組みになります。

 これまで遮熱剤の散布は、高さ3メートル以上のハウスの屋根にのぼり、動力噴霧機を使って行うのが一般的でした。この方法では、高所での作業となるため、転落などの農作業事故の危険性が高く、安全面での課題となっていました。

 遮熱剤は、光合成に必要な光を通しながら、熱線(赤外線)を反射する特性を持ち、高温対策として効果が期待されています。ただし、作物によっては遮熱剤より遮光剤が適する場合もあり、適切な選択が求められます。

 試験では、温度計測機器「おんどとり」を使用し、慣行区・試験区・外気の温度を測定してデータを収集。得られた結果をもとに、農業現場での効率的な高温対策を実現し、品質の安定と収穫量の確保を図り、農業所得の向上につなげることを目指します。

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