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県奨励品種『令和誉富士』で田植えイベント

 JA大井川焼津酒米研究会は6月11日、焼津市中里の水田10㌃で田植えイベントを開き、静岡県が推奨する新品種「令和誉富士」の田植えを初めて行いました。

 田植えでは、酒蔵や販売店などから64人が参加し、同会員の指示のもと苗束から3~4本ずつ分けた苗を印に沿って手で植えました。同会の梅原利浩会長は「今年は、新たな気持ちで栽培に挑戦しています。消費者には県内産の酒をたくさん飲んでもらい、『令和誉富士』を覚えてほしい」と話しました。

 同品種は、収量の低さや穂発芽のしやすさといった誉富士の欠点を改善した品種として育成され、酒造好適米「誉富士」の後継品種として、2022年の3月に県の推奨品種に採用されました。酒質の良さを引き継ぎつつ、安定した収量と栽培のしやすさから、清酒に醸造した際の品質向上も期待されます。

 県内の酒米の約6割の生産量を誇る同研究会では、同研究会が生産した米で県内の酒蔵が醸造した地酒の消費拡大を図ろうと、毎年田植えの体験イベントを開いています。10月頃に収穫イベントを予定していて、年末頃に県内の酒蔵により醸造されます。

 

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