JA大井川は9月1日、令和5年産の米の集荷と農産物検査を島田市の初倉営農経済センターで始めました。12月までに、管内生産者417人から「コシヒカリ」や「きぬむすめ」、「あいちのかおり」、酒造好適米「令和誉富士」など9品種1500㌧の集荷を見込みます。今年は、出荷希望者が増えたことにより、昨年より180㌧多い計画です。
初日は、生産者7人が早生品種の「コシヒカリ」と「峰の雪もち」10.5㌧を持ち込みました。検査では、同JAの農産物検査員2人が、抽出した米をカメムシの被害を受けた着色粒や、高温障害の心白粒などをカルトンに乗せて目視で割合を確認したあと、水分量を計測して等級格付けを行いました。同JAでは、独自に穀粒判別機や食味計を使って、品質を数値化して確認し、出荷者に検査結果として報告しています。
8月の暑さや乾燥で胴割れなどが心配されましたが、初回集荷としては昨年より等級が高い結果になりました。台風の影響も少なく、計画通りの数量の集荷が期待できます。
同JAに出荷された米の一部は、JAで仕入れ付加価値を付けて『JAおおいがわ金芽米』や『まんさいかん米』として販売します。同JA営農経済部の寺坂雅俊部長は「今年から低温貯蔵庫が稼働し、より良い状態のまま地域で販売できる。生産指導と正確な評価で、生産者の所得向上につながる販売をしていきたい」と話しました。