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お茶について

お茶の歴史

JA⼤井川管内には多くの茶産地があり、(岡部⽟露、藤枝茶、島⽥茶、⾦⾕茶、川根茶など)それにあわせてお茶の施設もたくさんあります。

お茶はどこからきたの?
お茶の葉を煎じて飲む文化の発祥の地は、中国の雲南地方です。その始まりは定かではありませんが、遠い昔、ある人が焚き火をして湯を沸かすとき、薪にしていたお茶の木から数枚の葉が湯の中に落ち、それを飲んだところ気分が爽快になったという言い伝えがこの地方に伝わっています。なにやら作り話めいてはいますが、いずれにしろ人間とお茶の出会いは、こうした偶然だったはずです。
日本では…
中国生まれのお茶は、奈良時代(700年代)にすでに日本に伝わっていたことが、江戸時代に書かれた書物からわかっています。ただし、当時はお茶は大変な貴重品。宮廷人や京の貴族など、ごく限られた人々のものでした。それを武家社会に広め、さらに後に庶民の飲み物になるきっかけを作ったのが、禅宗を学びに宋に渡り、四年間の修行の後に多くの教典とともに茶の種、そして茶の喫茶法を持ち帰った鎌倉時代の禅僧栄西です。
静岡県では…
静岡県のお茶は、駿河国栃沢(静岡市郊外)に生まれた聖一国師(1202~1280)が、やはり中国から種子をもたらし、出生地に近い足久保にまいたのが始まりと伝えられます。後に、「駿河路やはなたち花も茶のにおい」と芭蕉によまれ、明治維新には、徳川藩士や川越人足等による大規模な牧之原開拓など、立地条件とあいまって、日本一の大茶産地となる基礎が作られ、現在では生産額・品質はもとより、流通面においてもわが国茶業の拠点となっています。
お茶は最初は薬でした
中国の戦国時代に書かれた『神農本草』という本に、薬用としてのお茶の記録が初めてみられるように、お茶は長い間解毒作用のある薬として飲まれていました。嗜好品となったのは、宋の時代からです。日本でも栄西が著書「喫茶養生記」で示したように、始めは万病に効く保健薬として用いられていました。
抹茶から煎茶へ
栄西がお茶を広めた頃の飲み方は今の抹茶に近いものでした。室町時代に煎茶が登場し、江戸時代になると煎茶が茶の中心になって全国に広まり、庶民の口にも入るようになって、嗜好品として愛されるようになったのです。